コラム
2025/10/27
バーチャルセット制作を外注する前に知っておきたい5つのポイント
近年、テレビ番組やオンライン配信、企業PR動画などで「バーチャルセット」の需要が急速に高まっています。
従来のロケ撮影や大型美術セットに比べ、コストや時間を削減でき、自由度の高い演出が可能になることから、多くの制作現場が導入を検討しています。
しかし、初めて外注を検討する際には「どこに頼めばよいのか」「どのような基準で選ぶべきか」が分かりにくいのも事実です。
そこで今回は、バーチャルセット制作を外注する前に必ず確認しておきたい5つのポイントを整理しました。
1. 制作会社の実績とポートフォリオを確認する
外注先を選ぶ際に最も重要なのが「制作実績」です。
森三平スタジオを運営する森三平株式会社は、テレビ番組のCG制作において20年以上の経験を持ち、厳しい納期や度重なる修正にも柔軟に対応してきました。
テレビや映画など、映像の完成度に厳しい現場で長年採用されてきた実績こそが、同社の技術力と対応力の証です。
こうした経験をもとに、バーチャルセット制作においても安定した品質とスピーディな対応を実現しています。
一方で、実績が少なくデモ映像のみの制作会社の場合は、仕上がりや納期の面で不安が残ることもあります。依頼前には、これまでの制作事例や対応範囲を確認しておくと安心です。
2. 合成精度と機材環境を把握する
業界ではRedSpyが高精度トラッキングの代表格とされていますが、EZTrackもそれに匹敵する精度と安定性を備えたシステムです。
また、森三平スタジオの構成はモーションキャプチャーカメラをトラッキングシステムとしても活用しており、人物のクロマキー合成と3Dキャラクターのリアルタイム同時出演が可能です。
RedSpyが主に実写合成に特化しているのに対し、EZTrack+モーションキャプチャー連携による柔軟な運用が大きな強みです。
3. 編集・エフェクト対応の範囲を確認する
外注先によっては「撮影と合成まで」で納品するケースもあれば、「編集・CG追加」まで一貫対応できる会社もあります。
特にCG制作会社が運営するスタジオであれば、撮影後のCG追加や最終的な仕上げまでを同じチームで進行できるため、映像全体のクオリティを統一しやすいという利点があります。
制作のどの段階まで対応してもらえるのか、事前に確認することで「追加外注が必要だった」という無駄なコストや手戻りを防げます。
4. コストと納期の目安を把握する
バーチャルセット制作は、依頼内容やクオリティによって費用が大きく変動します。
簡易的な合成背景であれば数十万円規模で対応可能ですが、複雑な構成や演出を盛り込んだスタジオセットを制作する場合は、数百万円規模になることも珍しくありません。
納期についても同様で、数日の準備で対応できる案件から、数週間〜数か月の準備期間を要する案件まで幅広く存在します。
見積もりを依頼する際は、「参考価格」「標準納期」を明示してもらい、自社の予算とスケジュールに合わせられるかを検討することが大切です。
5. コミュニケーション体制を確認する
外注で失敗しやすいポイントのひとつが「コミュニケーション不足」です。
例えば、撮影当日に「背景イメージが想定と違った」「納期の認識にズレがあった」といったトラブルは、事前のやりとりで防げるケースがほとんどです。
制作会社とのやりとりでは:
- 相談や修正依頼に迅速に対応できるか
- ディレクターや技術スタッフが直接やりとりできるか
- リモートでの確認や打ち合わせが可能か
といった点をチェックしておくと安心です。スムーズな意思疎通ができれば、納品物の精度も格段に高まります。
森三平スタジオに依頼するメリット
バーチャルセット制作を検討している方にとって、CG制作会社が運営するスタジオを選ぶことは大きな安心材料になります。
森三平スタジオでは:
- テレビ番組のオープニングや大型セットを長年制作してきた実績
- 常設グリーンバックと高精度カメラトラッキング(EZTrack)を完備
- CG制作チームとスタジオが一体となったスムーズな制作体制
- シフト制スタッフによる短納期対応
といった特徴を備えています。
単なる撮影スペースではなく、企画段階から演出・撮影・合成まで一気通貫でサポートできるのが大きな強みです。
まとめ:外注成功のカギは「事前確認」
バーチャルセット制作を外注する際には、実績・精度・対応範囲・コスト・体制の5つを事前に確認することが成功のカギです。
これらを抑えておけば、イメージとの齟齬を防ぎ、納得のいく映像を完成させることができます。
森三平スタジオでは、テレビ業界で培ったノウハウを活かし、幅広いニーズに対応可能です。新規のお客様からのご相談も受け付けていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。